今月の校長先生おすすめの図書
2022年8月25日 12時25分８月２５日（木）
本日は、今月の校長先生おすすめの図書を紹介します。
おすすめ図書：『旅屋おかえり』（原田マハ）集英社文庫（くすのき文庫所蔵）
旅がテーマの物語である。文庫本のカバーに書かれていた紹介文の中の「内子町」という言葉と、とても面白く興味深かった『楽園のカンヴァス』の著者である原田マハさんに期待して、読んでみた。期待通りというか、期待以上の面白さ。前半の旅は秋田県「角館」が舞台。さて、何と読むのでしょう……？答えは「かくのだて」。勉強になりました。満開の桜を求めての旅なのに、角館の桜よりも雪の「玉肌温泉」の方が印象深い。運命の過酷さと家族の結びつきに、旅の終わりは必ず泣けます。感激して流す涙。これを「感涙」と言います。さて、何と読むのでしょう……？答えは「かんるい」。また勉強になりました。
後半の旅は、なんと愛媛県内子町。といっても、内子町よりもメインの舞台は実は高知県の「梼原町」。さて、何と読むのでしょう……？答えは「ゆすはらちょう」です。またまた勉強になりました。内子と梼原の歴史を感じさせる美しい街並みの中で、隠されていた真実が明らかになり、それぞれの人の心に絆が現れる。旅の終わりはやっぱり泣けます。二度目の感涙です。
『あなたの旅代行します！売れない崖っぷちタレント「おかえり」こと丘えりか。おかえりは、行く先々で出会った人々を笑顔に変えていく。感涙必至の旅物語』という紹介文通りの、素敵な物語でした。ぜひご一読を。くすのき文庫にあります。
明日から、第２学期が始まります！